妊娠してヨガをはじめてするという方向けにQ&Aをまとめました。
1.体がかたいです。ヨガができますか。
妊娠中は、リラキシンというホルモンが関節周りをつないでいる靭帯と腱を弛緩させる作用があります。体がやわらかくなったと感じて過度なストレッチを行うと伸びきった靭帯はもとに戻ることができず関節が不安定になります。これが原因で後に何かのトラブルを引き起こす可能性もあります。
このため、妊娠中はもちろん産後も体はやわらかくないほうがけがをしにくく安定するといえます。
体がかたいと感じる方でも、当教室は個人レッスンですので人の目を気にせずに来ていただけます。
2.妊娠何週目からできますか? 産後はどれくらいからヨガをしてもいいですか?
妊娠経過が順調であれば、16週以降からになります。そのころには胎盤も完成し、つわりも落ち着き比較的運動しやすくなってくるでしょう。
診断書は必要ありませんが、胎盤が完成したことを医師に確認し、ヨガをしてもよいか許可を得てください。
そして37週から正期産にはいり、いつお産になってもおかしくない状況になってくるころにはヨガをしてはいけないというわけではありませんが、お腹も大きく動きにくいため呼吸法やリラクゼーションをご自身で行えるようにしておきましょう。
産後は一か月健診時に医師から運動の許可を得てから徐々に再開しましょう。帝王切開の場合は三か月を過ぎてからになります。
赤ちゃんのお世話で夜もなかなか眠れないこともあるでしょうし、体を動かすことに慣れていませんので最初は無理なく少しずつはじめ、以前のように行うのは半年を過ぎてからにしていきましょう。
3.見学や体験はできますか?
現在のところ予定はしておりません。入会金や年会費等必要なく、都度払いです。お好きな時だけレッスンにご参加いただければと存じます。
4.どんなウエアがいいですか?
体の動きや呼吸をさまたげないようゆったりとしたものを選びましょう。
医師の指示がある場合を除き、体を締め付ける腹帯は外しておきましょう。
リラックス系のポーズや最後の休憩のポーズなどでは体の冷えを感じやすいのでご自分の体質にあわせて調節できるようにカーディガンやレッグウォーマー、5本指ソックスなどがあるとよいと思います。
5.ヨガに来る前に食事をしてもいいですか?
食事のあとすぐにヨガをすると内臓が刺激されて気持ちが悪くなることがあります。妊娠中は胃が圧迫され胸やけを感じやすくなりがちですのでできれば食後1時間は空けましょう。
食事の時間があわなかった場合はフルーツなどの消化の良いものを少量とりましょう。
6.お腹が大きくなってきて動くのがつらいです。
つらい、痛いと感じるポーズを頑張って行う必要はありません。一つのポーズでも楽にとる方法があります。無理をせずに楽なポーズを選びましょう。
また、リラックスできるポーズ中心のレッスンにすることもできますので、その日のご気分や体調にあわせて行っていきましょう。
ただ横になるよりもよりリラックスが深まるような休み方も指導いたします。
7.今日はなんだか体調が悪いみたい…
無理をせず横になって休みましょう。
レッスン当日でも、キャンセルは可能です。お母さんとお腹の赤ちゃんのために、妊娠中はできるだけゆっくり過ごしましょう。
妊娠中は血圧が高くなりがちですので、レッスン前後に血圧を測定します。場合によってはレッスンをお休みいただくこともご理解をお願いいたします。